eBook(デジタルブック)の具体的な利用例-効果的な活用方法とは?

デジタルブックの具体的な利用例タイトル

e-Book(デジタルブック)は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで、パンフレットやカタログの冊子をWEBブラウザで表示するデジタルコンテンツです。(以下デジタルブックと表記します)

インターネットで情報を得ることが当たり前となった今、デジタルブックはさまざまな用途で使用されています。
本記事では、デジタルブックの活用方法について紹介します。

デジタルブックとは?デジタルブックの基本について知りたい方
こちらの記事をご覧ください
eBook(デジタルブック)とは?PDFや紙媒体との違い、デジタルブックの種類・用途、メリットを解説」

デジタルブックはこちらからご体験いただけます。
当社の会社案内をデジタルブックでご覧ください。

デジタルブックの活用例

1.ホームページで公開する(会社案内や学校案内など)

紙の会社案内や学校案内は、対面での商談・説明会の際に手渡したり、資料請求があった際に郵送して届けたり、自社(自校)に興味を持ってくれた人へのアプローチとして多く活用されています。
紙の会社案内や学校案内は、読まれやすく受け取った人の手元に残るという点から有用なプロモーションツールと言えます。

この紙媒体としての会社案内や学校案内を二次利用し、さらにプロモーション効果を高める方法があります。
その方法とは、会社案内や学校案内をデジタルブックとしてホームページなどで公開することです。
インターネットを検索し、はじめてホームページに訪れた人(はじめてあなたの会社や学校を知った人)は、たとえ少し興味を持ったとしてても、すぐに会社案内や学校案内を請求してもらうのは難しいでしょう。

そんな時、デジタルブックで会社案内や学校案内を閲覧できるようにしていれば、ユーザーの心理的なハードルも下がり、ホームページを見る感覚で、気軽に見てもらえるようになります。

学校案内をデジタルブック化した施策の例

入学志願者を増やすためにデジタルブックを活用した施策例をご紹介します。

ターゲット

進学のための情報収集で、自校のホームページを訪れた人(興味・関心フェーズのユーザー)

施策のゴール

・ターゲットが、ホームページを訪れた時に、デジタルブックにより興味を持つ
・学校案内の請求や学校見学を行う時(比較・検討フェーズへ移行した時)に、自校を想起させて選ばれるようにする。

施策のステップ
  1. 情報収集を行っているターゲットに認知させる(早い段階で自校を見つけてもらう)
    • ホームページやWEB広告(主にリスティング広告)、SNSを活用
  2. 興味・関心を抱いた人に、さらに自校の魅力を伝え、印象づける
    • ホームページに学校案内のデジタルブックを掲載
  3. 資料請求や学校見学会で接触する
  4. 何度も接触し受験対象として選ばれる
    • ダイレクトメール、メールマガジンの配信、SNS発信
      (学校見学会やイベントの参加案内)
    • 紙の学校案内の送付

上記2でデジタルブックを活用しています。
デジタルブックの役割は、情報収集でホームページに訪れた人の興味・関心をより高めるために、学校の魅力を凝縮した学校案内をいち早く見てもらうことです。
そして、学校のイメージを印象付け、記憶に残すことで、次のステップに進みやすくします。

2.情報誌や広報誌をより多くの人に-アーカイブとしても活用

情報誌や広報誌はより多くの人に手にしてもらい、読まれることを目指して作成されます。
紙の情報誌や広報誌だけでは、配布方法や設置エリアに限りがありますが、デジタルブックで公開することで、より多くの人の目に触れる可能性が高まります。本来ターゲットと考えていた人以外からの意外な反応が見えてくることもあります。

そして、情報誌や広報誌をデジタルブックにするもう一つの利点は、過去に発行したものもアーカイブとして公開できるということです。
定期的に発行される情報誌や広報誌は、新号が発行される度に最新のものに入れ替えられますが、過去に発行したものをアーカイブとしてWEBサイトに公開しておけば、読者はそれを読むことができます。
最新号ではじめてその媒体を知り興味を持った読者が、これまでに発行したものを読んでみたいと思った時に、手軽にそれが実現できるようになるということです。
このような場合にも、読みやすいデジタルブックは役立ちます。

3.オンライン営業をスムーズに

以前は対面での営業(訪問営業)がほとんどだった業種・職種でも、COVID-19の感染拡大をきっかけに2020年頃からはテレワーク化も進み、「オンライン営業」という手法が用いられることが多くなりました。

オンラインでの商談では、デジタルブックで商品カタログや製品パンフレットを画面共有することで、スムーズに商品の説明をすることができます。
また商談後は、説明に使用したカタログやパンフレットのデジタルブックを顧客に配付することも可能です。

4.ホワイトペーパーで活用-ログ分析で資料の改善も

ホワイトペーパーとは、企業がマーケティングを目的として発行する、自社製品・サービスに関連するお役立ち情報やレポートなどのことです。
以前は、ホワイトペーパーと言えば、日本の省庁が作る報告書(白書)を表す言葉として使用されてきました。しかし近年では、BtoBを中心としたマーケティング施策で活用される、このホワイトペーパーのことを指すことが多くなっています。

ビジネスの領域で積極的に活用されているホワイトペーパーですが、デジタルブックを使用することで、さらに有効活用することが可能になります。

ホワイトペーパーでデジタルブックを使用するメリット

①表示スピードやファイルの容量を心配しなくてよい

デジタルブックは、表示が早く閲覧者に余計なストレスを与えず、快適に閲覧してもらうことができます。
特にページ数が多い場合や画像を掲載しているホワイトペーパーをPDFで作成する場合は、ファイルの大きさ(容量)に配慮しなければなりません。何も意識せずにPDFデータを作成すると、データ容量が大きくなってしまう事があります。
PDFのデータ容量が大きくなると、ダウンロードや表示に時間がかかるなど、閲覧者は思わぬストレスを抱えることになってしまいます。
PDFデータの容量を小さくするために、圧縮を試みる事があるかと思いますが、その際は、見た目が粗くなり過ぎていないかなど、見え方にも注意を払う必要があります。

②ページごとにアクセスログが計測できる-次のアクションにつながる

ホワイトペーパーをPDFとして配付する場合、Googleアナリティクス等を用いれば、ダウンロード数などを容易に計測することができますが、ページごとの閲覧数を把握するのは困難です。
一方デジタルブックでは、どのページが多く読まれたかも容易に把握することができます

③資料のどこが見られたかも視覚的に分かる-ホワイトペーパー改善に役立つ

デジタルブックのヒートマップ機能では、資料のどの部分がよく見られているかが視覚的にわかります
閲覧者の行動を知ることで、ホワイトペーパーの改善につなげることができます。

※デジタルブックの機能はサービスや契約内容により異なります

デジタルブックを利用する方法とメリット・デメリット

[方法1]自社でサービスを契約し運用する

自社でデジタルブックを契約し運用する場合の、メリットとデメリットは次の通りです。

[メリット]
・内容の更新などすぐに対応ができる
・ログ分析から迅速にPDCAを回しながら改善ができる
などのメリットがあります。

[デメリット]
・デジタルブック用のデータ作成や、デジタルブックの登録・設定などの手間がかかる
・利用料のほかに、初期費用や最低契約期間などの条件が負担となる場合がある

[方法2]印刷会社などに依頼する

デジタルブックに対応している印刷会社であれば、作成から設定まで依頼することができます。

[メリット]
・印刷物の依頼と同時に、デジタルブック作成も依頼できる
・実績豊富な印刷会社であれば、トラブルなく進められ、アクセス分析なども依頼できる

[デメリット]
・ログ分析の結果を共有するなどしなければ、自社にノウハウが残らない場合がある

最後に-デジタルブックと紙媒体を上手に使い分ける

ある企業では、営業先では基本的に紙のパンフレットをお渡しするようにしていますが、社内で共有していただくために、印刷物と変わらず見やすい、デジタルブックもご案内しているそうです。
別の企業では、お客様が社内で上申していただく際には、あえて紙のパンフレットをお渡しているところもあります。

デジタルブックと紙媒体はどちらか一方に絞るのではなく、ターゲットや目的を見極めて選択することが大切です。

印刷物とデジタルブックは親和性が高く、双方をうまく活用することで、より高いプロモーション効果が見込めます。


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この記事を書いた人

このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。

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