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eBook(デジタルブック)とは?
eBookはデジタルブックとも呼ばれ、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスで冊子などが閲覧でき、Web上で紙媒体を読んでいるような見せ方ができるのが特徴で、紙媒体と同じような感覚でページをめくるようにコンテンツを閲覧することができます。(以下デジタルブックと表記します)
デジタルブックは、WEBブラウザで閲覧でき、デジタルならではの利点を享受できます。しかしその一方で、紙媒体の方が優れている部分※もありますので、ターゲットや用途で使い分ける、もしくは併用するなど上手に活用すると良いでしょう。
※一般的に紙媒体はデジタルと比べ、手元に残る(保管されやすい)、内容が読み込まれやすい、記憶が定着しやすいなどの利点があるとされています。
▼紙媒体について知りたい方はこちらをご覧ください
「紙媒体は効果ある?|紙媒体の種類、メリット・デメリットを解説」
「電子ブック」もデジタルブックと同様の意味で使用されることがありますが「電子ブック」は電子出版物の規格を指して使用されることもあるため本記事では「デジタルブック」と表記します。
デジタルブックはこちらからご体験いただけます。
当社の会社案内をデジタルブックでご覧ください。
デジタルブックの種類・用途
会社案内や学校案内、病院案内などのパンフレット
デジタルブックの用途としてはまずパンフレットとしての利用が挙げられます。
企業の営業内容や製品を紹介する会社案内、大学・専門学校・高校の魅力を伝えるための学校案内、医療機関の理念や診療内容を知らせる病院案内など、さまざまなパンフレットをホームページなどで公開する際に、デジタルブックが利用されています。
デジタルブックは、情報収集を行っているユーザーなどにも、気軽に閲覧してもらえるという利点があります。
マニュアルや取扱説明書
製品の取扱説明書やマニュアルなどをデジタルブックにすることで、ユーザーが必要な時すぐに閲覧できるようになります。
また、検索機能では必要とするページを簡単に探し出せるなど、ユーザーの利便性を高めることもできます。
広報誌・情報誌
広報誌や情報誌の目的のひとつである、「広く伝えること」という観点から考えると、より多くの人に読んでもらう、そして読みやすい環境で読んでもらうという点で、デジタルブックは役に立ちます。
本のような読みやすい環境をユーザーに提供するだけでなく、デジタルブックに動画を埋め込むなどでコンテンツの充実を図る(リッチコンテンツ化)ことができることも、広報誌や情報誌でデジタルブックが役立つ理由として挙げられます。
ホワイトペーパーなどの資料
企業のホームページでは、ホワイトペーパーがダウンロードできるようになっている場合があります(BtoBの場合が多い)。ホワイトペーパーには、取り扱う商品・サービスまたは、それに関する分野のユーザーの役に立つ情報、商品・サービスを検討するのに助けとなる情報が記載されています。
このホワイトペーパーにデジタルブックを利用すると、ページごとに何回見られたか、どのリンクが何回クリックされたか、資料のどの部分がよく見られているかなどについて簡単に計測できるため大変便利です。
ホワイトペーパーの改善を、社内の感覚的な意見をもとに手探りで行っているならば、まずはデジタルブックのログをもとに課題を特定し、問題の箇所を改善しその結果を検証する、そしてこれを何度も繰り返すことで、継続的かつ納得感のある改善ができるようになるはずです。
デジタルブックとPDFの違い
デジタルブックはPDFと比較されることがよくあります。
でもその違いとは何なのでしょうか?
さっそく、デジタルブックとPDFの違いについて見ていきましょう。
閲覧方法の違い
・PDFの閲覧方法
PDFリーダー(閲覧アプリケーション)のインストールが必要となるため、ユーザーの閲覧環境に左右される場合が多いと言えます。
そのため、ユーザーが使用するデバイスにPDFリーダーの準備がない場合、新たにPDFリーダーをインストールするのは面倒という理由から、閲覧を断念する可能性が高まります。
・デジタルブックの閲覧方法
デジタルブックは、通常のWEBサイトと同様に、WEBブラウザで容易に閲覧することができます。
ページめくり(ページ遷移)方法の違い
・PDFのページめくり
PDFは縦スクロールでページを表示させることが多く、ページ数が多くなると読みにくくなります。(PDFリーダーの設定で見開きで閲覧できる場合もあります)
・デジタルブックのページめくり
デジタルブックは本のように表示させることができ、ページを遷移する時も、実際の本のようにページをめくることが可能です。
表示するスピードの違い
・PDFの表示スピード
基本的にPDFの場合は一度ダウンロードして表示することになります。
そのためページ数が増えると表示するまでに時間を要する傾向があります。
・デジタルブックの表示スピード
デジタルブックは、ダウンロードせずに表示することができるため、表示スピードが早いのが特徴です。もちろん手元にデータを残したい場合は、ダウンロードをすることも可能です。
アクセスログ分析の違い
・PDFのアクセス分析
Googleアナリティクスを用いれば、イベントなどでPDFのダウンロード数を確認することができます。
・デジタルブックのアクセス分析
デジタルブックには、ログ解析機能があるサービスも多く、PDFよりも簡単に詳細な分析ができることが多いのが利点のひとつです。
閲覧数の計測だけでなく、ヒートマップ分析(WEBサイトのどこがよく見られたを可視化する機能)が可能なものもあります。
※PDFとデジタルブックの一般的な機能についての比較です
eBook(デジタルブック)のサンプル
当社の会社案内でデジタルブックとPDFの違いを実感してください
デジタルブック利用-おすすめの方法
デジタルブック作成に必要なもの
- デジタルブックにする紙媒体のデータ(印刷物のデータなど)
- デジタルブックを作成するためのツール
- デジタルブック作成ツールの利用に対応しているパソコン・WEBブラウザ
- インターネット回線など
デジタルブック利用におすすめの方法
デジタルブックに対応している印刷会社であれば、紙媒体の印刷物の作成と同時に、デジタルブックも依頼することができる場合があります。
自社でデジタルブック作成ツールを契約しデータ作成や設定を行う必要がなく手間をかけずにデジタルブックを利用することができるのです。
ただし、デジタルブックを利用することが目的ではありませんので、デジタルブックを作成するだけでなく、「プロモーション全体を考慮したデジタルブックを活用方法の提案」や「アクセス分析に基づいた次回施策の提案」など、目標を達成するための活用方法提案を行える事業者を選ぶことをおすすめします。
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紙のパンフレットやカタログをeBookに
印刷物の作成と同時にデジタルブック(ebook)もご用命いただくことが増えています。
このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。
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