- 記念誌の費用でお悩みのご担当者様
- 記念誌制作を依頼する会社を探している方
- 記念誌制作をスタートしようとしている方
※本記事は弊社ゼンリンプリンテックスの経験や提供するサービスの内容に基づいて執筆しています
記念誌の制作には、その企業にあった選択肢が必要
弊社ゼンリンプリンテックスには毎月、多くの企業や団体の皆さまから記念誌制作に関するご相談をいただきます。
記念誌制作の基礎知識やノウハウ、制作期間に関するご質問などさまざまですが、特に多いご相談は、「費用に関するお悩み」です。そして、「限られた予算やリソースの中で、どう進めればいいのか」といった不安を抱える担当者の方が多くいらっしゃいます。
このような課題を解決するには、まずは、いくつか選択肢が存在することを知り、自社の状況に最適な方法を選択すること大切です。
もし、提示された見積額が高すぎて、記念誌制作をあきらめようとしているのであれば、ぜひこの記事を最後までお読みください。新たな選択肢とともに、あなたの記念誌制作への道が広がるでしょう。
記念誌や社史について、あなたのお悩みをお聞かせください
ゼンリンプリンテックスは、社史・記念誌制作をお任せいただける総合印刷会社です
記念誌制作でよくある3つの課題
<課題1>予算・制作費用に関すること
弊社には毎月、「記念誌を作りたい」というお客様から、たくさんのご相談をお寄せいただいております。
そのうち何社かは、すでに他の制作会社から見積もりを取得されてており、次のようにおっしゃいます。
1000万円以上の見積もりを提示された。
記念誌作成は、こんなに費用がかかるものなの?
パンフレットやカタログと同じ感覚で費用を考えていたので、見積もり額を見て驚いた
このように、「見積もりをもらったら想定以上の費用に驚いた」という声や、社内で「記念誌作成をあきらめるべきではないか」という意見が浮上しているなどといったご相談が少なくありません。
実際、制作費・印刷費を合わせて1,000万円以上かかることも珍しくありませんから、パンフレットやカタログをつくるような感覚で見積もっていたり、「部数が500冊程度だから…」と考えていた場合には、実際とのギャップに驚かれることが多いようです。
<課題2>人的リソースに関すること
記念誌制作には、企画立案、資料収集、写真整理、原稿準備、インタビュー実施、デザイン打ち合わせ、校正(誤字脱字のチェック等)と、多岐にわたる作業が求められます。特に中小企業においては、これらの作業を通常業務と並行して進めるケースが多く、担当者には大きな負担がかかります。
さらに、記念誌は頻繁に作成するものではないため、ほとんどの企業では日常的に専任スタッフを配置しておらず、記念誌制作に関する知識やノウハウを持つ人材も限られています。そのため、記念誌作成に関する基礎的な知識がない状態でプロジェクトをスタートすること自体が、大きな悩みの種となってしまうケースが少なくありません。
<課題3>担当者への重圧が新たな課題を生み出す
記念誌は周年記念事業の中核を担い、社内の士気向上や会社の歴史を後世に伝える重要な資料になります。そのため、担当者は前述の「予算」「人的リソース」という課題を抱えつつ、「何としても完成させなければならない」という大きなプレッシャーにさらされることが少なくありません。
この重圧から、課題を十分に解消しないまま進行しようとするケースもあり、結果として計画が停滞し、最終的に挫折してしまうことが多く見受けられます。
記念誌制作でよくある課題を3つご紹介しましたが、あなたはいくつあてはまりましたか?
もしあなたが、安い見積もりを提示してきたからと言う理由だけで、制作会社を決めるのは早計です。
次の例をご覧ください。
ご相談例-あるお客様が直面した問題
安価な見積もりには裏がある?
「記念誌の制作をスタートしたものの、途中で立ち行かなくなった」というご相談をお寄せいただくことが少なくありません。
例えば、あるお客様は、弊社を含む複数社から見積もりを取り、一番安価な制作会社に依頼した結果、途中で制作がストップしてしまいました。
なぜ、このようなことが起こってしまったのでしょうか。
問題が起きた原因
記念誌制作には、企画や資料収集、インタビュー、原稿作成など、多岐にわたる工程が必要です。しかし、ほとんどの企業では記念誌制作の経験が少ないのが実情です。そのため、制作会社から「〇〇の原稿を提出してください」と指示された際に、具体的な進め方がわからず行き詰まるケースが少なくありません。
このお客様も同様の事態に陥りました。
費用の課題を優先するあまり、見積もり内容や自社の人的リソースの問題を十分に精査せず、安価な見積もりを選んでしまいました。
その結果、制作が進むにつれて課題が徐々に明らかになり、最終的には「どう進めてよいかわからない」という状況に陥り、プロジェクトが停滞してしまったのです。
安価な見積もりが生んだ新たな課題
記念誌の制作には、ノウハウとサポートが欠かせません。こうしたノウハウを活かしたサポートを受けることが、記念誌作成の成功に向けた鍵とも言えるでしょう。
ですが、こうした安価な見積もりは、「費用に関する課題」を解決できたとしても、かえって別の課題を生む(助長する)原因になりかねません。
絡み合う複数の課題と解決策
記念誌制作の課題は、複数の要因が絡み合うことが少なくありません。
このお客様の場合、人的リソースの問題を解決しないまま、予算の課題にのみ注力してしまいました。「何とかしなければならない」という使命感が先行し、本来見極めるべき課題が見えにくくなった結果、このような事態を招いたと考えられます。
記念誌制作の成功には、単一の課題ではなく、複合的な問題を俯瞰的に捉え、適切に対応することが求められます。
- 自社の本当の課題を明確にする
- 適切なサポート内容を見極める
- 柔軟な制作プランを選択する
記念誌制作では、これらの視点を持ち、制作会社から適切なサポートを受けることが大切です。
これによって、自社にとっての複雑な課題を解決し、記念誌制作をスムーズかつ着実に進めることが可能になります。
自社の課題に応じた制作タイプの選択が解決の鍵!
弊社がこれまでにお受けしてきたご相談をもとに分析すると、お客様は大きく以下の3つのタイプに分類されます。
- 高品質で本格的な記念誌をつくりたい
高品質を重視し、フルサポートを求める方 - 費用を抑えながらも、こだわりの記念誌をつくりたい
コストと品質のバランスを大切にする方 - とにかく費用を抑えて制作したい
できる限り自社内で行うが最低限の品質とアドバイスを望む方
例えば、弊社ゼンリンプリンテックスでは、この3つのタイプのお客様に、それぞれ状況に合ったサポートをご提供することで、よりスムーズで満足度の高い記念誌制作を実現しています。
では、具体的にどのようなものか一つひとつ見ていきましょう。
高品質で本格的な記念誌をつくりたい方向け
【A】「フルサポート」タイプ
充実したサポートとデザインで、理想の記念誌を制作
このタイプでは、1ページ1ページのオーダーメイドと各工程における包括的なサポートで、本格的な記念誌を社内の担当者の負担を減らしながら制作することができます。
編集方針・仕様検討、企画・構成案作成、取材・撮影、原稿作成(執筆)、デザイン・レイアウト、校正、進行管理など、記念誌制作に必要なことについて包括的なサポートが受けられます。
デザイン・レイアウトは細部までこだわり、記念誌の内容に合わせてオリジナルで制作します。
- 編集方針・仕様検討、企画・構成案作成、取材・撮影、原稿作成(執筆)、デザイン・レイアウト、校正、進行管理など、記念誌制作に必要なことについて包括的なサポート体制
- デザインは、1ページ1ページオーダーメイド
- 100周年などのタイミングで、数百ページにわたる本格的な記念誌を制作したい場合に選ばれる
- 進行管理
- 企画・構成
- 取材・撮影
- 原稿作成
- 原稿チェック、校正
- デザイン
- 印刷・製本
- ディレクター、ライター、デザイナー、カメラマンなどプロによるフルサポートで制作するため、お客様がイメージする記念誌が完成する
- 専任スタッフが伴走し、計画から完成までしっかりとサポートするため、一歩一歩安心して制作を進められる
- 制作期間、社内の人員、費用が必要
制作は長期にわたり、専任の担当者や編纂委員会などの体制が必要となる場合が多く、人的リソースの確保が不可欠。また、制作費用が高くなる傾向がある。
費用を抑えながらも、こだわりの記念誌をつくりたい方向け
【B】「企画・進行サポート」タイプ
コストを抑えつつ、必要なサポートを柔軟に提供
自社のリソースに合わせて柔軟に依頼内容を組み立てるタイプです。
仕様検討、企画・構成サポート、デザイン・レイアウト、原稿チェックなど記念誌の制作で重要な部分を中心にサポートやアドバイスが受けられます。
例えば、原稿作成をお客様自身で行いながらも、インタビューや撮影代行、企画立案、リライトなど、必要な部分のサポートが受けられます。費用を抑えつつも内容にこだわった魅力的な記念誌が完成します。
- 記念誌の内容や依頼する内容を柔軟にカスタマイズ
- 予算や制作期間が限られているが、プロのサポートを受けながら魅力的な記念誌をつくりたい場合などに最適
- 進行管理
- 企画・構成
- 取材・撮影
- 原稿リライト、校正
- デザイン
- 印刷・製本
- 「自社でできること」「サポートを受けたいこと」を明確にすることで費用負担を減らすことができる
- わからないことや課題が発生してもすぐにサポートを受けられるため、制作が滞るリスクが低減される
- 誤字脱字チェックや内容の整合性確認も依頼できる
- ページ数や依頼内容によっては、費用が想定以上となる場合があるため、自社で行うことと依頼することを明確にしておく必要がある
コンパクトな記念誌の制作に最適
ページ数を絞り効果的な構成でまとめたコンパクトな記念誌をつくりたいという企業の方からのご要望が増えています。
そのような企業の方には、この「企画・進行サポート」型が最適です。
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とにかく費用を抑えて記念誌をつくりたい方向け
【C】「制作サポート」タイプ
最小限のサポートで費用を抑えた制作が可能
企画や構成、原稿作成などを自社の担当者が進めることで、制作費用を抑えることに重点を置いたプランです。
担当者は、できる限り自社で原稿を作成しますが、進め方については記念誌の知識やノウハウをもとにしたアドバイスを受けることで、スムーズに進行できます。もちろん、原稿提出後のデザイン・レイアウトはお任せいただけるので安心です。
企画立案や構成、資料収集、原稿作成などをお客様が行い、必要に応じてアドバイスを受けられる。
- 原稿チェック、校正
- デザイン
- 印刷・製本
- 最低限の費用で記念誌制作が可能
- 記念誌制作のノウハウや経験をもとにした、具体的なアドバイスを適宜受けられる
- デザインや印刷のプロセスを任せることで、社内担当者は原稿作成などに集中できる
- 細かなデザイン指示やレイアウトの要望を反映させる場合、費用が増える可能性がある
- 原稿作成が難しくなった場合は、執筆・リライトを依頼することになり、費用が別途発生、完成が遅れる可能性もある
「原稿は自社で準備し、デザインや構成のサポートを受ける」形にすることで、費用を抑えつつプロの支援が受けられるため、予算が少ない場合に検討したいプランです。
ただし、追加で何かを依頼する場合は、別途費用がかかります。はじめに記念誌の全体像や、制作に必要な事柄を洗い出し、進行に必要な要素を明確にしておくことが重要です。
それぞれの制作タイプともに、お客様のご要望に応じて見積額は変動します。
まずはご相談いただき、概ねの費用をつかむことをお勧めします。
まとめ
記念誌制作には、企業ごとに異なる課題やニーズがあります。それを解決するためには、費用、リソース、目的に合わせた最適な制作プランを選択することが大切です。
そして、どのプランを選択する場合でも、まず自社の課題を明確にし、必要なサポート内容を把握することが成功の鍵です。
この記事を参考に、記念誌制作をスムーズに進め、納得のいく仕上がりを目指してください。
記念誌制作に関するご相談やお見積もりは、ぜひ弊社までお問い合わせください!
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このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。