カタログ制作会社の選び方-成功への道標|カタログ制作担当者の悩みと最適な依頼先を比較・解説

カタログ制作会社の選び方
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【この記事は次のような方におすすめです】
  • カタログ制作のご担当者様
  • カタログ制作に課題がある方
  • 制作会社の変更を検討している方

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カタログの作り方|カタログ作成の基本とコツー目的・役割・デザイン・作成の流れがわかる

はじめに

カタログは、顧客に商品やサービスを紹介し、その魅力を伝えて購買へと導くための重要なツールです。
カタログ制作においては、複雑な制作プロセスや大量の情報処理が担当者を悩ませることがあります。
これらの悩みを解決する鍵は、適切なパートナーの選択にあります。
そして、制作会社の種類や特徴を理解することが、成功への第一歩となります。

カタログ制作でよくある悩みとは

カタログ制作を担当する方々は、さまざまな悩みを抱えています。
ここではよくある悩みをいくつか紹介します。

カタログ制作担当者の悩み・デザインにこだわりたい・もっと効率的につくりたい・他社もこんな感じ?・商品がもっと売れるように・商品点数もページ数も多くて困る

新商品の魅力を効果的に伝えたい

カタログに新商品を追加しても売れ行きが伸び悩むことは珍しくありません。このような状況では、商品の魅力や特徴をいかに効果的に伝えるかが重要です。
ターゲットの設定、差別化ポイントの明確化、そしてそれを伝える魅力的なデザインやコピー。
カタログ内の限られたスペースを最大限に活用し、必要な情報を簡潔かつ魅力的に伝えることが重要です。
また、これらの要素を客観的に確認する機会は貴重ですが、残念ながらそうした機会は常にあるわけではありません。
多くの商品が掲載される中で、どこに、どのように新商品を掲載するかも重要なポイントの一つとなります。

社内での取りまとめや制作会社への手配が大変

ある担当者は、カタログに掲載する商品情報の変更や撮影に関する事項を複数部門から集め、原稿にまとめて制作会社に指示を出していました。
多くの情報が集中するため、作業は複雑で煩雑になり、最終的には締め切りに間に合わせることのみに集中する状態になってしまいます。

商品マスターをもっと有効活用したい

商品マスターは、商品名、説明、価格、サイズ、色、重量などの情報を一箇所で管理し、販売や注文処理などに幅広く使用されます。また、カタログ制作においても重要な役割を担います。商品マスターを利用することで、効率的かつ正確なカタログ制作が可能になります。
しかし、実際には制作途中(特に校正段階)で商品情報の変更や訂正が発生し、商品マスターが最新・正確であるとは限りません。新商品の導入やリニューアルが頻繁に行われる場合や、多くの担当者や取引先が関与する状況では、この傾向が顕著になることがあります。

カタログと商品マスターとの整合性の問題

このような状況から、カタログの制作過程では、紙面の内容(スペックや写真などの掲載内容)に修正があることを前提としたスケジュールが立てられます。
修正が発生すると担当者は、修正内容をカタログ紙面を制作する会社に「赤字」として修正指示を行います。
その後、カタログ紙面の内容と商品マスターの整合をとるために、修正内容を商品マスターにも反映させる作業を行います。

カタログと商品マスター間での情報整合性の確保には細心の注意が払われます。両者間で差異が生じた場合、さまざまな問題が起こり、顧客の信頼を損なう可能性があるからです。しかしながら、実際には「整合性の確保」が非常に手間がかかり、担当者にとって大きな負担となっているのが現状です。

担当者

流通小売業や卸売業、食品製造業など最終的に一般消費者向けの商品を扱うカタログでは、新商品や商品リニューアルによって商品の入れ替えが多く、校正の時にもかなり多くの変更が発生する傾向があります。

制作会社の種類と特徴

これらの悩みを解決するためには、適切な制作会社の選択が重要です。ここでは、代表的な制作会社の種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

担当者

制作会社のサービス範囲は会社によってかなり幅があります。
ここでは、私がこれまでに関わった業務の経験や、そこで得た知識に基づいて説明します。
すべての制作会社にあてはまるわけではありませんのでご注意ください。
なお、印刷会社については当社を基準として説明します。

1.印刷会社によるカタログ制作

印刷会社は、見やすい紙面を効率的に制作するのが得意

カタログのような文字・写真・罫表を含む大量のページを効率的かつ正確に制作するのは、印刷会社の得意分野です。

印刷物をつくるプロである印刷会社は、カタログの制作プロセスに精通しています。
カタログ構成要素であるテキストや罫表、写真、イラストなどの図版を、印刷に適したデータに変換(パーツ作成)し、それらを使って紙面を効率的に作り上げること(メイクアップ)が得意です。
印刷会社にはDTP(DesktopPublishing)の専門家であるDTPオペレーターが在籍し、テキストや画像、図版、罫表などの各要素を適切に配置し、バランスの取れたレイアウトを作成します。
結果として、整理された情報と見やすく魅力的なカタログ紙面が完成します。

担当者

DTP(デスクトップパブリッシング)はパソコンを使用して行う印刷物をつくるための一連の作業のことです。

デザインと印刷の専門知識を活かしたカタログ制作

デザイナーが在籍する印刷会社では、デザインと印刷の両方の専門知識を組み合わせることで、多様で高品質なカタログを制作することができます。
顧客のニーズやブランドアイデンティティに合わせた魅力的で戦略的なデザインによって、視覚的にも印象的なカタログ制作に役立ちます。
さらに、印刷用紙や特殊加工などの印刷に関する専門知識を持っているため、仕上がりを意識したデザインや多様な提案が可能です。

担当者

デザイナーがデザイン・レイアウトの方針や基本ルールを決め、それに沿って先述のDTPオペレーターが効率的に正確に紙面をつくる。
この専門性を兼ね備えた両者はカタログ制作において大きな力となります。

カタログの品質面も万全

印刷会社では、細部にまで注意を払いながらカタログ制作に取り組みます。
校正スタッフが掲載情報の正確性や表記の一貫性をチェックし、必要な修正や確認点を明確にフィードバックすることができます。
画像専門スタッフは、印刷時の写真の美しさと色彩の豊かさを最大限に引き出すために、画像データの処理を行います。
そして、印刷工程においては、デザイナーやDTPオペレーターを含むこれらのスタッフが連携し、最高の印刷品質でカタログを仕上げます。

包括的なサポートが可能

印刷会社では、カタログ制作の全プロセスにわたって総合的なサービスを提供します。デザインの構想から紙面の制作、最終的な印刷および配送に至るまで、一貫したサポートを行います。このため、お客様は一つの窓口で全てのニーズを満たすことが可能です。

効率化と課題解決のための提案も

印刷会社の特徴の一つとして、さまざまな業界や企業、団体を顧客として持つことが挙げられます。
そのお客様ごとのニーズや課題を深く理解しようとする姿勢と、お客様の課題を解決してきた経験は、カタログ制作プロセスの最適化や効率化に活かされます。また、お客様やその商品を理解することはデザインにも役立つでしょう。

↓カタログ制作の効率化についてはこちらの記事がおすすめです

カタログ制作に適した印刷会社は?

カタログ制作に適した印刷会社を選ぶ際には、提供するサービスの範囲を確認することが重要です。デザインから印刷、配送までを一括して行う印刷会社であるかどうか、カタログ制作の実績の有無を確認してみてください。
また、先に挙げた「カタログ制作でよくある悩み」に関連する課題を抱えている場合は、具体的な悩みを相談してみることをおすすめします。

2.デザイン会社のカタログ制作

デザイン会社は、デザイン性の高いカタログ制作を得意としています。
視覚的に魅力的かつプロフェッショナルなカタログを制作することが可能です。
また、最新のデザイントレンドに精通しており、ユニークで革新的なデザインアイデアを提供することができます。
デザインを最優先事項と考える場合は、デザイン会社に依頼することを検討すると良いでしょう。

カタログ制作に適したデザイン会社は?

デザイン会社を選ぶ際には、特定の得意分野があることを理解することが重要です。カタログ制作が得意かどうかを事前に確認しましょう。
特に、ページ数や掲載する商品数が多い、罫表が多用される、修正が頻繁に必要となる場合には注意が必要です。経験が少ないデザイン会社では、制作に予想以上の時間がかかり、スケジュールに遅れを生じる可能性があります。
また、多くのデザイン会社では印刷は外部の印刷会社に委託されるため、印刷品質を担保できるデザイン会社を選ぶことをおすすめします。

3.カタログ専門制作会社のカタログ制作

カタログ専門制作会社には、システム開発を得意とする会社や、デザイン会社や広告プロダクションがカタログ制作を主軸に立ち上げた会社など、多様なタイプがあります。
そのため、カタログ制作の効率化が得意な会社、デザインが得意な会社など各社の得意分野は異なります。
依頼を検討する際には、それぞれの会社の詳細な情報を聞いてみることをおすすめします。

当社がお役に立てること

当社は、これまでに多くのお客様のカタログ制作をサポートしてきました。
「原稿作成の面倒くさい」「校正の面倒くさい」を解消しもっと“楽”にする、そんなご提案が可能です。
目的達成のためのカタログづくりをサポートし、お客様の課題をさまざまなアプローチで解決します。
ご相談は無料で承っていますので、ぜひお話をお聞かせください。

↑当社のカタログ制作についてはこちらをご覧ください

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この記事を書いた人

このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。