動画活用の基本|動画の種類や活用シーン・メリットデメリット、費用をおさえる方法も

動画制作費用を抑える

「動画の制作は、とにかく高額」と思っていませんか?
たしかに、企業のプロモーション動画は、企業のイメージを形成する大変重要なもので、多額の費用をかけて制作する企業もあります。

しかしその一方、大企業に限らず、さまざまな企業や学校・病院・店舗、そして自治体において、動画によるプロモーションが当たり前になっている今、限られた予算・時間の中で動画を制作し活用するニーズが増えています。

本記事では動画について、活用するメリットや動画の種類、制作費用を抑える方法について説明します。

動画を活用するメリットとデメリット

動画を活用するメリット

動画では、視覚・聴覚を刺激して情報が伝わります。そのため文章や静止画と比べ多くの情報を理解しやすくし、印象に残りやすくさせる性質があります。
また、ソーシャルメディアや口コミで「シェア」を狙ったいわゆる「バイラル動画」などにも活用されます。

  • 目を引き、注目を集めやすい
  • 多くの情報が理解されやすい
  • 記憶に残りやすい
  • SNSや口コミでの拡散性が高い

動画のデメリット

一方、動画を制作するには、それなりの費用と時間を要します。特に企業のブランディングが目的の場合、動画から受けるイメージが企業イメージそのものとなるため、動画のクオリティが求められ、多くの制作費用・時間、そして制作技術やノウハウが必要となる傾向があります。

  • 制作するのに多くの時間・費用が必要となる傾向があり、制作技術(ノウハウ)も必要
  • ブランディングが目的の場合は、内容次第ではマイナスイメージになることも

動画の種類と活用シーン

動画マーケティングでは、「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかが重要とされています。

  • 「誰に」 - 対象となる人は誰か、その人はどのようなものを好むか
  • 「何を」 - 動画を見た人にどうなって欲しいか、どのような動画が最適か
  • 「どうやって」 - 動画の構成や、動画を発信する方法

動画を制作する際は、事前に動画の目的(認知度向上、商品の販売促進など)を明確にし、ターゲットにどのような動画(種類や内容)をどのような手段で届けるか、十分に検討しなければなりません。
次に、その際に参考となるターゲットの購買行動の段階と、それに適した動画の種類をご紹介します。

動画の種類 (購買行動の段階別)

購買行動について考え方(購買行動モデル)は、AIDMA(アイドマ)・AISAS(アイサス)・SIPS(シップス)・DECAX(デキャックス)などさまざまありますが、ここではわかりやすくインターネットに焦点を当てたAISCEAS(アイシーズ)の購買行動の段階と、それに適した動画の例を挙げます。

AISCEAS|アイシーズ

  • 認知段階
    Attention(注目)Interest(興味)
    -企業などのPR動画、商品紹介動画、イベント告知動画、ノウハウ動画・採用動画など
  • 比較検討段階
    Search(検索)、Comparison(比較)、Examination(検討)
    -事例・お客様の声や、ハウツー動画等より商品を詳しく説明する動画 など
  • 行動段階
    Action(行動・購買) 、Share(共有)
    -マニュアル動画、FAQ動画、購入特典動画 など

動画の活用シーン

動画をどうやって届けるか、動画の発信方法の例を挙げます。
最近は特に、ホームページやデジタルサイネージで積極的に活用されています。

  • 自社ホームページ、メールマガジン、WEB広告、SNS
  • デジタルサイネージ
  • 営業商談時のサポートツール
  • 展示会ブースのモニター用

動画制作費用

様々な用途・場面で動画が活用されるケースが増えていますが、動画制作にはそれなりの費用と時間がかかる傾向があります。それはなぜでしょうか。動画制作の各工程で何が行われるかを知る必要があります。

動画制作の工程

工程内容
企画・進行 企画・構成作成・コンセプト設計、シナリオ・台本作成、コンテ作成、スケジュール管理、各種手配など
撮影撮影関係(撮影・機材・キャスティング・ヘアメイクなど)
動画編集編集、音響効果・ナレーション、アニメーション・エフェクト・CG作成、グラフィック(イラストなどの素材)作成など

多くの場合、これらの要素の積み上げにより、制作費用が決まることになります。何もない状態から動画を制作する場合、どうしても各工程で時間を費やすため、制作費用がかさむ事になり、その結果、制作費が数百万円と高額になることも珍しくありません。

費用を抑えて動画を制作する方法

企業イメージをそのまま表現するブランディング動画などでは、クオリティの高い動画が必要です。
しかし、WEB広告やデジタルサイネージの動画に、数百万円をかけたクオリティの高い動画を使用することは現実的ではありません。動画の用途やプロモーションの規模・予算、クオリティと制作費のバランスを考え制作しなければなりません。
ここでは、動画制作費用を抑える方法を3つ紹介します。

1. 制作工程の一部だけを依頼する

① 企画・コンセプト設計、構成・シナリオ作成・コンテ作成を自社で行う
② 撮影を行わず、使用する素材を自社で準備する
これは一例ですが、なるべく自社で出来ることは自社で行い、業者に依頼することを減らす方法です。

2. 動画編集ツールを利用し自社で制作する

専門的な技術がなくても個人で動画が作れるツールを利用する方法があります。月額定額制でテンプレートを利用し自分で動画を作ることができます
ただし、月額使用料と制作する動画の本数のバランス、担当する人員の確保を考える必要があります。比較的制作本数が多い企業に採用されるケースが多いのが特徴です。

3. 印刷物から動画を制作するサービスを利用する

チラシやパンフレットなどの印刷用データを二次利用することで、動画を「低コスト・短納期」で制作するサービスです。紙媒体と動画のビジュアルを統一することが容易になること、印刷物の納品と同時に動画も完成可能(短納期)なことから、デジタルサイネージ用の動画で活用されることが増えています。

  • 発注者は、掲載するコンテンツを選ぶだけ
  • 低コスト・短納期で動画を制作
  • 印刷物とのビジュアルの統一も

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この記事を書いた人

このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。