リーフレットは、企業や商品、サービスの情報を効果的に伝えるための一般的なツールです。商業施設や飲食店、宿泊施設、医療機関など、多岐にわたる場所や状況で手にすることができます。そのため、リーフレット作成の際には、デザインや情報整理のポイントをしっかり押さえることが必要です。
この記事では、効果的なリーフレットの作り方やデザインのコツについて、基本から解説いたします。
パンフレットについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください
>パンフレットの作成方法・デザイン・ポイントや基礎知識を解説
そもそもリーフレットとは何か?
一般的にリーフレットは「一枚の紙を折って冊子の形状にした宣伝などに使用する印刷物」とされており、ミニパンフレットと呼ばれることもあります。
しかし、リーフレットはパンフレットと異なり、複数の用紙を重ねて綴じることは基本的にはありません。
リーフレットは、手軽に情報を受け取れる形式であるため、プロモーションのツールとして多くの企業や団体から利用されています。
効果的なリーフレットを作成するためには、その目的やターゲット層を明確にし、情報を適切に整理・構成することが重要となります。
商業施設や飲食店、宿泊施設、観光案内所、公共施設、医療機関、駅、イベントや展示会などで見かけると思います
[知識]パンフレットとは?
ところでパンフレットは、一般的に「数ページから数十ページと、ページ数が少なく、針金などの簡易な方法で綴じた(中綴じ)、または折った紙を綴じずに重ねた、おもに宣伝用に用いられる小冊子」のことを指します。
関連記事:「パンフレットとリーフレットの違い」を解説
【パンフレットとリーフレットの違いとは?】それぞれの特徴・用途を印刷会社がわかりやすく解説
リーフレットを作成する目的と役割
リーフレット作成の目的は、商品やサービスに関する情報を効果的に提供することです。
一般的には次のような用途で使用します。
- 目的やターゲットを絞った案内・宣伝
商品・サービス案内
キャンペーン案内
施設案内など - 商品やサービスの紹介
新商品の告知や、サービス内容の詳細など、企業や店舗が提供する内容を伝えるためのツール - イベントの告知
イベントやセミナーの日時、場所、内容などの情報を伝えるためのツール - キャンペーンの告知
期間限定のセールやキャンペーン情報を伝えるためのツール - インフォメーション
観光地のマップ、施設案内、フロアマップなど、様々な情報提供を目的としたツール
リーフレットの特徴
リーフレットは、先に述べたように、一枚の紙を折って冊子の形状にしたものです。
この折り目を利用してページを区切ることで、情報を整理し、見やすく、メリハリのある紙面を実現できます。
しかし、掲載できる情報量は通常のパンフレットと比較して限られます。
そのため、どの情報を掲載するか、ターゲット層を十分に考慮する必要があります。また、折り方の工夫によって、ターゲット層により効果的にアプローチすることが可能です。
次に、リーフレットの様々な折り方の例をご紹介します。
リーフレットの折り方
リーフレットの折り方やサイズは、伝えたい情報の量やデザイン、そして配布の方法や用途によって選択します。
代表的なリーフレットの折り方をいくつかご紹介します。
二つ折り(一度折り)
紙を半分に折る方法でセンター折りとも言います。
見開きでの広がりを感じることができるので、それを活かしたデザインや、掲載する情報量が多い場合に適しています。
巻三つ折り
巻(まき)三つ折りは、紙の両端を内側に折り込み、2回折ることで6面の情報スペースが得られます。
外側と内側で異なる情報やメッセージを伝えたい場合や、特定の情報を強調したい場合などに特に適しています。
Z折り(外三つ折り)
Z折りは、紙を2回折り「Z」の形に折る方法で、6面の情報スペースが得られます。
それぞれの情報を独立して提示したい場合や、特定の順序で情報を伝えたい時に適しています。
観音折り
観音折りは、両端を中央に向かって折り込む方法です。
両端を中央から開くことで、読者に新しい情報や特別な内容を見ている感覚を与え、読者の興味や関心を引き出すことができます。
例えば、外側の2つの面には、読者の興味や注意を引く情報やデザインを配置することで、内側の面へと誘導します。
両端を開いた後の中央部には、重要な情報や特別なメッセージ、詳細な内容などを配置するとよいでしょう。
巻四つ折り
巻四つ折りは、二つ折りを2回行うことで8面のスペースが得られます。
最初に長い辺を半分に折り、さらに中央で半分に折り込むことで、コンパクトなサイズのリーフレットができます。
その他にもジャバラ折り、DM折り、巻々四つ折りなど様々な折り方があります。
最適な折り方はリーフレットの配布方法や用途によって異なりますので、印刷会社に相談してみましょう。
リーフレット作成のポイント5選
これまで見てきた特徴を踏まえると、リーフレットを作る際のポイントとして、必ず押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
- 情報をコンパクトにまとめる
リーフレットは限られたスペースに情報を伝えるため、内容やデザインをターゲット層に合わせて最適化する - 折りの種類を検討する
用途や掲載内容に合わせて、折りの種類を検討する - 使用シーンを想定する
配布・閲覧のシチュエーションをイメージする。
例えば、観光案内マップの場合、携帯性や利便性を考慮したサイズや折り方、移動しながら使用することを踏まえて直感的で分かりやすい表現にすることが考えられる - デザイン上の工夫をする
折り加工をページに見立てて、情報の配置やデザインの見せ方を工夫することで、効果的な伝達を目指す - ビジュアル表現にこだわる
魅力的な写真やイラストを活用して、視覚的な要素での訴求を強化し読者の注目を引く
リーフレットの作成手順
ここで、リーフレット作成の大まかな流れを確認しておきましょう。
- 目的とターゲットを明確にする
誰に何を伝えたいのか、どんな行動を促したいのかを明確にします。これは印刷物を作る上での基本ですが、リーフレット作成にとっても大切なことです。
そして、リーフレットの内容やデザインを考える基盤になります。 - サイズや折りを決める
リーフレットの折やサイズを先に決めておくことで、リーフレットの構成やデザインの方向性が明確になり、後の工程がスムーズに進行します。 - 掲載内容(原稿)を作成する
見出し、本文、写真、連絡先などの内容を目的やターゲットに合わせて検討し、整理します。 - デザインを作成する
リーフレットのデザインは、目的、ターゲット、内容に基づいて色やフォントを選びます。ブランドガイドラインがある場合は、それに従う必要があるので注意が必要です。 - 印刷・配布
印刷したリーフレットは、ターゲット層に届くのに効果的な配布方法を考えます。店頭、ポスト配布、イベント配布など、さまざまな方法を検討することができます。
リーフレットのデザイン
リーフレットのデザインは、ターゲットの興味を引きつけ、効果的に情報を伝達するために大切な工程です。魅力的なデザインのリーフレットは、見る人の関心を引き、信頼を深める役割を果たすでしょう。
また、見る人が情報を効率的に受け取るためには、情報を掲載する順番や配置が重要です。伝えたい情報の優先順位を明確にし、その順序に沿って配置することで、メッセージが伝わりやすくなります。
そして、印刷物などを見る時の人の目の動きを意識することも大切です。
例えば、よく言われる「Z」のパターンに従って情報を配置することで、効果的に情報を伝達できます。
リーフレットデザインのチェックリスト
- 書体と文字
- 使用書体のイメージが内容やブランドと合致しているか?
- 文字の大きさ、行送り、行長は適切か?
- 配色
- 使用している色は全体として統一感があるか?
- デザインのバランス
- 余白は適切に使用されており、全体的なバランスが取れているか?
- 情報の量
- 情報過多になっていないか?
- 情報の優先順位
- 情報は適切に整理され、優先順位が明確になっているか?
- 情報の配置
- 重要な情報や要素は目立つ位置に配置されているか?
最後に
この記事では、リーフレットの作り方について説明しました。
リーフレットはプロモーションにおいて、情報をコンパクトかつ魅力的に伝える効果的な手段です。
限られたスペース内で効果的に情報を伝えるため、デザイン、内容、そして折り方など、細部まで工夫が求められます。
本記事で紹介したポイントやチェックリストを参考に、ターゲットに合った、魅力的かつ効果的なリーフレット作成を目指してください。
もし、疑問や悩みが生じた際は、リーフレット作成に精通した印刷会社に相談することをお勧めします。
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このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。